篠山「春日神社」秋祭り:今週末・開催! |
豪華な鉾山はもちろん、金御輿や太鼓神輿の威勢のよいかけ声を聞くと、秋の深まりをいっそう感じさせてくれます。
時に強い京都の影響を受けながら逆に都の文化、創造に欠かせない素材の供給源でもありました。
篠山地方には、その風土や歴史の土台の上に京都の祇園祭の強い影響をうけ、華麗な鉾山の賑やかな囃子、そして荘厳な神輿が城下の町並みや黄金の穂波立つ田園を巡行する素晴らしい祭が残されています。
特に毎年10月に催される篠山春日神社秋祭は4基の神輿の巡行、9台の鉾山、7台の太鼓神輿の練り込みがあり、その壮観さは筆舌につくしがたいものであります。
●由緒
貞観年間(平安時代)奈良の春日神社よりご分霊を今の篠山城址の勧請し日置の庄黒岡の氏神としてお祀りしていましたが、慶長14年(1609)篠山城を築くため現在のこの地にお遷ししました。
それからは歴代城主の信仰も厚く多くの寄進がなされましたが、境内の絵馬殿内の黒神馬(絵馬)などはことに有名で文化財として指定されています。
●4基の金神輿
春日神社の金神輿は4基あります。
1番神輿はたけみかつちの命、2番神輿はふつぬしの命、この2基は元禄7年(1694)6月旧城北村黒岡より寄進奉納されたもの、3番神輿はあめのこやねの命、4番神輿は姫の大神でいずれも安永8年(1779)9月に篠山町内から寄進されたものです。
●9台の鉾山
三笠、鳳凰、孔雀、高砂、剣鉾、猩々、諫鼓、蘇鉄、鏡
山鉾は当地では鉾山と称されます。又引山、山車、だんじり等との呼び名もあります。
春日神社祭礼の鉾山は9台で京都祇園祭の山鉾を模してつくられています。明治の頃は、屋根の上にそれぞれの鉾山の象徴である鉾をつけて巡行しましたが、明治43年電灯線が街路を横切り以来鉾をつけての巡行が出来なくなりました。お祭の当日、鉾は各町内に飾りつけられています。
宮入時間 宵宮 19時頃
本宮 11時40分頃
9台揃っての鉾山巡行の時間帯は下記のとおりです
宵宮 18:30~20:30頃 (西町を出発)
本宮 11:10~14:30頃 (河原町を出発)
●太鼓神輿について
太鼓神輿がいつから祭礼に参加するようになったかの明確な記録はありません。古老の言い伝えによりますと、文化、文政の頃(約150年前)王地山焼の陶工が祭例に賑わいをそえるため、かつぎ出したのがその始めといわれています。
尚、文化文政の頃から1947年までは従来5台であったのが1948年に7台、現在では8台になりました。
宮入時間 宵宮・本宮とも19時30分~20時頃
____________________________________文・春日神社HPより 写真・ハクトヤ