「GABBEH(ギャッベ)」で冬じたく at hakutoya |
GABBEH(ギャッベ)とは、ペルシア語で「ざっくりとした」という意味。
遊牧民がテント生活をするために地面に敷いて床のかわりとして
家族や仲間、自然を大切にする民族が織りなすギャッベ。
それは伝統的なモチーフにも表現されています。
木や花、動物に思いを託し、糸で自己表現をする。
たとえば結婚する時に、嫁ぎ先での家族の円満を願って「山羊」を織り込む。
子供が生まれたら、記念にまっすぐ育つ糸杉の木をモチーフにした「生命の木」を織り込む。
日本でも節目には木を植えて、その気持ちとこれからの未来へ思いを託しますが、
それを女性たちはギャッベに織り込んで受け継いできたのです。
モチーフには家族や未来への思いを込められているのです。
遊牧民が地面に敷いて床のかわりとして、固い大地で使うための生活道具であるギャッベ。
だからこそ、とても丈夫で、長く使うことができる耐久性があります。
気兼ねなく、普段のくらしに溶け込みながら長く使い込める。
親から子へ、受け継がれながら使われ、中には3世代にわたって100年使われるものもあるほどです。