丹波篠山・春日(かすが)神社の秋祭り |
●とき:2014年10月18日(土)19日(日)(※毎年10月の第3土日)
[写真は昨年2013年に撮影]
春日神社の祭礼は、篠山地方の三大祭の一つで、寛文3年(1663)に奉納されたものなど豪華な9基の鉾山、また、 元禄7年(1694)に2基と安永8年(1779)に2基が寄進された基体の金御輿が巡行したり、さらに、8基の太鼓神輿が春日神社の境内の中を所狭しと 練り込んだりと、宵宮、本宮祭の両日とも、城下町篠山は大賑わいとなります。
豪華な鉾山はもちろん、金御輿や太鼓神輿の威勢のよいかけ声を聞くと、秋の深まりをいっそう感じさせてくれます。
丹波は1000年にわたり都の舞台裏から京文化を支えてきました。
時に強い京都の影響を受けながら逆に都の文化、創造に欠かせない素材の供給源でもありました。
篠山地方には、その風土や歴史の土台の上に京都の祇園祭の強い影響をうけ、華麗な鉾山の賑やかな囃子、そして荘厳な神輿が城下の町並みや黄金の穂波立つ田園を巡行する素晴らしい祭が残されています。
特に毎年10月に催される篠山春日神社秋祭は4基の神輿の巡行、9台の鉾山、7台の太鼓神輿の練り込みがあり、その壮観さは筆舌につくしがたいものであります。
●由緒・・ 貞観年間(平安時代)奈良の春日神社よりご分霊を今の篠山城址の勧請し日置の庄黒岡の氏神としてお祀りしていましたが、慶長14年(1609)篠山城を築くため現在のこの地にお遷ししました。それからは歴代城主の信仰も厚く多くの寄進がなされましたが、境内の絵馬殿内の黒神馬(絵馬)などはことに有名で文化財として指定されています。
●4基の金神輿・・ 春日神社の金神輿は4基あります。
1番神輿はたけみかつちの命、2番神輿はふつぬしの命、この2基は元禄7年(1694)6月旧城北村黒岡より寄進奉納されたもの、3番神輿はあめのこやねの命、4番神輿は姫の大神でいずれも安永8年(1779)9月に篠山町内から寄進されたものです。
●9台の鉾山・・ 三笠、鳳凰、孔雀、高砂、剣鉾、猩々、諫鼓、蘇鉄、鏡
山鉾は当地では鉾山と称されます。又引山、山車、だんじり等との呼び名もあります。
春日神社祭礼の鉾山は9台で京都祇園祭の山鉾を模してつくられています。明治の頃は、屋根の上にそれぞれの鉾山の象徴である鉾をつけて巡行しましたが、明治43年電灯線が街路を横切り以来鉾をつけての巡行が出来なくなりました。お祭の当日、鉾は各町内に飾りつけられています。
9台揃っての鉾山巡行の時間帯は下記のとおりです
宵宮 18:30~20:30頃 (西町を出発)
本宮 11:10~14:30頃 (河原町を出発)
●太鼓神輿について・・太鼓神輿が祭礼に参加するようになったかの明確な記録はありません。古老の言い伝えによりますと、文化、文政の頃(約150年前)王地山焼の陶工が祭例に賑わいをそえるため、かつぎ出したのがその始めといわれています。 尚、文化文政の頃から1947年までは従来5台であったのが1948年に7台となっています。
____________________丹波篠山春日神社秋祭りHPより
ハクトヤ前の「河原町通り」も連日、鉾山(ほこやま)が通ります。
装飾された鉾山は見蕩れてしまうほど美しく、店内の格子戸から見える車輪に興奮します。太鼓と笛の音、掛け声に、日本の秋を感じます。
由緒あるお祭りに、ぜひお出かけください。